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おかま事件

この記事はWikipedia『ソーカル事件』の項目からの剽窃によって執筆されています。


おかま事件(-じけん)とは、アミューズメントメディア総合学院ノベルス科受講生だった哀川譲(Aikawa Jou、1988年-)が起こした事件。「萌え」をはじめとするオタク的記号を属性付けとしてでたらめに濫用したライトノベルを批判するために、同じように、テンプレート萌え要素をちりばめた無意味な内容の疑似ライトノベルを作成し、これを著名な新人賞に送ったところ、編集者のチェックを経て出版されたできごとを指す。出版と同時にでたらめな疑似ライトノベルであったことを発表し、ライトノベルのテンプレート偏重への批判の一翼となった。

目次

事件の概要編集

2009年、アミューズメントメディア総合学院受講生だった哀川譲は、アスキー・メディアワークスの電撃文庫が主催する、当時最も人気のあったライトノベル系の新人賞の一つ『第16回 電撃小説大賞』に『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』と題した疑似ライトノベルを投稿した。この疑似ライトノベルは、井上堅二上月司西尾維新らの文章を引用してその内容を改変しつつ異なった文脈の中で使用した、意図的にでたらめを並べただけの意味の無いものであった。哀川の投稿の意図は、この疑似ライトノベルが電撃文庫の編集者によってでたらめであることを見抜かれるかどうかを試すことにあった。目論見通り疑似ライトノベルは2009年に採用され、2010年に電撃文庫からそのまま、しかも各宣伝媒体を盛んに利用して期待の新人という形で出版された。当時同編集部は査読制度を採っておらずこうした失態を招いた。

疑似ライトノベルに用いたライトノベルらしき記号の羅列は著名なライトノベル作家たちが著作として発表しているものを引用して改変したものだったため、例えば「量産型男子と自称した」主人公が「自分を量産型と呼ぶのかと怒る」ように、内容に矛盾・齟齬が生じている、設定がいい加減である、展開があまりに唐突である、状況説明を読者の既存のライトノベルの知識に依存している、登場人物の言動が支離滅裂である、一人称で書かれているにもかかわらず視点がぶれるなど、文学者でなくとも普通教育を受けた者ならでたらめであることがすぐに見抜けるお粗末なものだったが、編集部だけでなく本書を賞賛したライトノベル系書評サイト運営者たちも同様に哀川の欺瞞を見抜くことができなかった。

哀川の悪戯は、「一般向けのジャーナリズムと専門家向けの出版界に嵐のような反応を引き起こし」、朝日新聞の紙面に載ったほか、産経新聞などの有力紙で報じられた。加えて発覚のタイミングが、電撃文庫編集部が「下読みの段階で盗作を見抜く専門の担当者がいる」などと自前の新人賞選考システムを自画自賛する記事が書かれた公募ガイドの発売直前であったというのも、哀川の鮮やかな手腕を見せ付ける形になった。

その後、哀川は電撃文庫編集部とともに『電撃文庫編集部よりお詫びとお知らせ』と題した説明文を発表し、電撃文庫の編集方針への具体的な批判を展開した。この頃電撃文庫では、編集部主導によるテンプレートをふんだんに用いた作品を作家に書かせる、という手法が常態化していたが、彼らはその代表的な作品のひとつにおいて「盗作者とそれを見抜く編集者」という展開を挟んで自らを称揚した。哀川は説明文の中でこれを読んで「編集部への皮肉として」このような手段を取ることを思いついた、と述べている。

哀川のライトノベルは最終選考まで残ったものの受賞を逃していたが、その後編集部の拾い上げによって出版された。拾い上げた編集者は部内でも実績持ちの編集者であり、したがって「電撃文庫の編集者に取っては、考えられるかぎり最悪の自滅行為」であったといえる。

後に哀川は他の分野も同様に批判して欲しいという依頼をその分野の周辺や若手の評論家達から受けたが、「これは自分の手には余る」行為であるとして断っている。

哀川のこのような一連の行動に対し、いわゆる『ワナビ』として分類されるライトノベル新人賞投稿者の多くは「悪意ある悪戯」「ワナビの夢を踏みにじった」などと反発した。しかし、哀川はこれに対し、ワナビが萌えやオタク系の用語をその意味を理解しないまま遊戯に興じるように使用していることへの批判でもあった、と後にコメントしている。

なお、哀川はこの教訓によってライトノベル界が悔い改めぬ場合、筆名を変えて再び悪戯をするなどとと一部雑誌記事を通じて警告していたが、筆名を改めることなく新作を発表することが電撃文庫より発表された。この行為は彼一流のジョークであるといえるだろう。

関連項目編集