アルマゲドン
アルマゲドンは、ヨハネの黙示録に出てくる幻の丼「ハルマゲドン」を人類破滅と誤解した人間が妄想と無知に基づいて制作してしまったコメディ映画である。あまりにも科学的にデタラメすぎて笑える描写が多いため、世では史上最強のギャグ作品として伝説視されている。
概要編集
この作品は1998年、おりしも1999年というノストラダムスの記した「諸世紀」第10章72番予言の期限が迫っていたこともあり、世紀末ブームに便乗する形で制作された。ギャグと家族愛的要素をできるだけ強めようとして作られたため、前述の通り科学的検証など皆無である。同時期に同じ題材で「ディープ・インパクト」という作品も制作されているが、こちらはギャグ的要素が少ないため、さほど評価されることはなかった。
だが、理科離れが進展した日本では、この作品のギャグ的要素についてはほとんど話題にならず、家族愛的側面のみが注目され、コメディ映画ではなく感動映画として知られるようになった。多くの日本人はこの映画の本質のうち、半分も鑑賞することができていないと言えよう。
作中のギャグ要素編集
- 宇宙で爆発音が響く
- 真空中では振動が伝わらないので、音などしない。初級ギャグであり、他の作品でも模倣されている。
- 宇宙で隕石が燃えながら落下する
- 隕石は大気との摩擦で燃える。これも初級的なもので、やはり他の作品にも取り入れられている。
- スペースシャトルや宇宙ステーションが宇宙空間で炎上する
- 宇宙空間に空気があるとする描写。上記と同レベルのギャグである。
- 小惑星が地球に接近するまで、誰も気づかなかった
- 小惑星上で普通に人間が立って活動する
- 小惑星の重力を地球と全く同じだとしている。無重量に近いと作中でも言及されたはずだが。
- 小惑星上で風が吹く
- 月にすら空気はないのに、それより小さい小惑星に空気があるらしい。
- 火山灰が小惑星上で、地球上と同じようにヒラヒラ舞い落ちる
- アメリカが勝手に地球の代表国となっている
- 日本や中国、ロシアだとさまにならないと考えたらしい。現実以上にアメリカの政府と報道機関は横柄である。それどころか隕石が中国の都市めがけて落ちてくるのに、アメリカは全く連絡をしないなど、自分のことしか考えていない節もある。
- 小惑星が都市部をピンポイントに狙って落下してくる
- 地球上に時差がない
- この世界の地球は球状ではなく(だから地球ではなく地盤とでも言うべきか)、中世のヨーロッパで唱えられていたように平面状らしい。
- 一番大事なところで機械が故障する
- 悲しい演出を引き出すお決まりパターン
- 宇宙ステーションの人工重力
- ガンダムのスペースコロニーを想像するとよくわかるが、回転軸の重力はゼロに、シャトルは回転の外縁あるため最も重力が強い。
関連項目編集
- ハルマゲドン
- パール・ハーバー (映画) 同じくマイケル・ベイ制作の映画。こちらは歴史描写がデタラメなことで有名。