戦艦
戦艦(せんかん、battleship)とは、軍艦のなかで最も大きな砲を有し、それに対応できる強力な装甲を持ち、大きな巡航性を持つ軍艦を指す。
概要編集
「battleship」や「戦う艦(ふね)=戦艦」と呼ばれるように、第一次世界大戦までは軍の主力として戦うために建造されており、そのため「主力艦」と呼ばれていた。戦艦の建造及び維持には膨大な費用がかかるため、その大規模な保有は列強国に限られた。現在はイージス艦や潜水艦が戦艦の役を買っている。 今日の日本にあっては、具体的に大和や武蔵などを指したり、男のロマンとして評価されるほど人気の一つである。
装甲は特殊な合金(主にガンダニウム合金)を用いて作られる。機関は原子炉、核融合炉、対消滅炉などを併用した機関が一般的。推進機関としては、化学、マイクロ波、プラズマ、光子エンジンなどがあり、併用するのが一般的。
第二次世界大戦以降、航空機の著しい発展と鈍足な動きしかしないことからイージス艦に座を譲り、今は記念館になっている物が多い。しかし、飛行船同様に航空機やミサイルがなんらかの理由で時代を終えた場合戦艦の時代は再来すると言われている。ほら、ミノフスキー粒子とかね。
戦艦が出てきた有名な海戦など編集
- 黄海海戦
- 日露戦争前半において、黎明期の日本・連合艦隊とロシア・太平洋艦隊の激戦である。旅順沖で勃発した。富士や初瀬を筆頭とする日本海軍は敵艦に猛攻を加え、ロシアは旗艦ツェザレヴェッチが大破し指揮系統を無くした。一方、日本側はほとんど命中弾をだせず、結局ロシアが旅順軍港へ逃げ込んで終結してしまった。
- ロシア艦隊は旅順軍港内に引きこもるが、大日本帝国陸軍が要塞砲で軍港内を攻撃し全滅させてしまい海軍は面目丸つぶれである。その後、日本戦艦部隊には厳しい居残り補習とお仕置きが待っていたのは言うまでもない。
- なお、要塞砲相手に頑なに引きこもり全滅したロシア艦隊は現代に生きる引きこもり達の誇りであり、貴重な戦訓である。
- 対馬海戦
- 日露戦争終盤において黎明期の日本・連合艦隊とロシア・太平洋第二及び第三艦隊の激戦。対馬海峡を中心に勃発し最終的には日本海で終結した。三笠を筆頭とする日本の連合艦隊は丁字戦法や掃討作戦などを駆使してロシアに挑んだ。一方、ロシアは旧式の戦艦が多数混じっており移動と攻撃に支障を来した。これにより日本はのべ10隻以上の敵艦を撃沈若しくは捕獲し早期講話に持ち込めた。
- スカゲラック海戦
- 第一次世界大戦で勃発した史上最大の海戦。イギリスとドイツが戦った。対馬海戦・ビスマルク追撃戦に並ぶ有名な海戦でドイツ海軍は数は少ないものの熟練兵士を多数揃えていた。一方、イギリスは数で勝っても練度が低かったため相打ちの形で終結する。
- ビスマルク追撃戦
- 第二次世界大戦にて勃発。ドイツが誇る戦艦「ビスマルク」が率いる艦隊に弱小だったイギリス海軍が殴り込んできた戦いである。フッドが沈められたが最終面ではビスマルクが大破し落伍した形で終わった。また、初めて航空機が絡んだ戦いでもある。
- 日米艦隊決戦
- 太平洋戦争にて勃発。双葉社のシリーズ上で展開した海戦で、真珠湾攻撃をせずに直接日米の艦船が衝突した。この結果、アメリカは多大な損害を受けて後退をせざるを得なくなった。その一方、日本も時代を見てきた多くの艦船を大破もしくは沈没させられており相打ちとも日本の一方的勝利とも言える。大和・武蔵による砲撃作戦や丁字戦法などが披露された。また、駆逐艦を使用した一掃作戦も展開された。
- 二次元大海戦
- 別名ニューファンドランド沖大海戦。ZM無敵大艦隊と漂流者連合国主力艦隊の大激戦。ZM無敵大艦隊にはティーゲル水軍オラルク方面隊やノイシュヴァンシュタイン海軍ネイゲーレ方面隊も含まれており総数凡そ90隻。それに対して連合国側は全国を足しても60隻しかなく敗北の恐れを抱いて双方戦いに望んだがティーゲル水軍オラルク方面隊の降伏により終結した。原因としては連合国側が鋼鉄製の戦艦に最新鋭の砲弾を装備していたのに対してZM無敵大艦隊の大半が帆船や木造軍艦といったブリキ缶程度のものしかなく使用していた武器も砲丸というお粗末仕様。また、ニューファンドランドをある種で言えば通過としか想定しておらず艦列が乱れあっという間に陣形を崩して敗北した。為す術無い敗北ぶりに連合国の一部では花束を投げる者も続出。最終面でティーゲルに辿り着いたのはわずか6隻で他は全て撃沈・武装解除・捕獲された。また、連合国側の戦艦が放つ砲弾は敵艦を正確に捉え着弾・その場で可燃性の木材や塗料に引火し瞬く間に炎上させたと言われる。
バリエーション編集
- 主力戦艦
- 海軍の主力として、同時に国威発揚の花形として建造される戦艦のこと。現代においては、純粋な破壊力は高いものの対艦戦闘兵器としてはブラフ程度にしかならない。日本でいえば「長門」や「陸奥」が代表。某46cm砲搭載の戦艦は極秘なので対象外。
- 弩級戦艦
- 自らの竣工によって他国海軍の戦艦全てをポンコツ扱いにしてしまった英国海軍ドレッドノートのこと。当然世界一の保有数だった英国保有の戦艦全てもポンコツにすることで英国の紳士ぶりを見せつける。
- 超弩級戦艦
- 巨砲を搭載した戦艦。ドレッドノートをタイマンでフルボッコにできる奴だけが名乗れる称号である。
- 巡洋戦艦
- 装甲を減らしたぶん打たれ弱い代わりに巡洋艦並みの速度が出る戦艦、または戦艦並の砲を積んだでっかい巡洋艦。ふつーの戦艦と違って軽快に稼働できるし、ふつーの巡洋艦と違って打撃が強い。主に日帝の飛行機に沈められたレパルスなどが有名。こいつを改造してあんまり速力が下がらん程度に装甲を増やした奴を高速戦艦とか言う。なお、ナチスが作った巡洋戦艦はこれと違って主砲を巡洋艦+α程度にする代わりに戦艦並みの装甲をつけたもの。
- ポケット戦艦
- フランス・ドイツなどが建造。小さいため低コストで大量生産できる。ポケット戦艦とはあくまで渾名で、正式にポケット戦艦として分類された艦は存在しない。また高速戦艦や巡洋戦艦とされる場合もあるが、規模的には遥かに小さく戦闘力も劣る。
- 航空戦艦
- 空母なんて怖くない。そんな発言から出来た戦艦でありその名の通り飛行甲板を搭載する。代表するのは伊勢日向。
- 宇宙戦艦
- ヤマトやアンドロメダなど宇宙を飛べる戦艦。波動砲やビーム砲を搭載する。
- 不沈戦艦
- プリンス・オブ・ウェールズや大和・ビスマルクなどを指しており、沈むことはないと言われる妄想から来てる。妄想の種類的に似ている言葉で無敵艦隊がある。
- ドリル戦艦
- 遠距離からちまちまなどと、男の戦い方ではありません! 頭と頭を合わせ、どちらが先に引くかの、真剣勝負!これですよこれ!
主な戦艦編集
日本編集
- 富士
- 連合艦隊初の国産戦艦。
- 三笠
- 日本海海戦にて活躍した第一艦隊旗艦。現存する。
- 敷島
- 三笠の同型。煙突の本数が違うためやや同型とは違うイメージ。
- 五十万トン戦艦
- ギネス公認。史上最大の戦艦。
- 筑波
- 超地味な戦艦。茨城の人もこの船のことは知らない。本来なら世界最初の高速戦艦となる画期的な存在だったが、ドレッドノートのせいでケチがついたのが原因。
- 生駒
- 筑波の姉妹艦で、筑波より地味な戦艦。一度も戦わずに解体されている。
- 金剛
- 一番頑張ったのに一般人の知名度は低い、かわいそうな子。イギリス生まれで美しさには定評がある。
- でも軍オタの知名度は高く、海上自衛隊が最初に導入したイージス艦に「こんごう」と名前をつけた所、「たかが軽巡洋艦に、名誉ある戦艦の名前をつけるな!ボケ!」と苦情が殺到。「ひえい」「はるな」「きりしま」はスルーだったのに、この差は何? 金剛デース!
- 扶桑
- 艦橋の積み上げ方では一位二位を争う壮絶ぶり。……空はあんなに青いのに……。
- 伊勢
- 史上初の航空戦艦。海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦にもその名は受け継がれている。どうなのさ~日向、おとなしいじゃん。
- 長門
- 戦争を生き残った数少ない存在。ビキニ環礁に引き出される。俺の嫁。
- 陸奥
- 謎の爆発を起こした戦艦。だから、陸奥の中で火遊びはやめてって言ったでしょ!
- 土佐
- 華盛頓条約に伴い、改造された日本の戦艦。
- 大和
- ご存じ(武蔵にその座を譲るまでの僅かな期間の)連合艦隊旗艦。架空戦記においては幾多も採用される。大和ホテルなんて言わせませんよ!
- 武蔵
- 魚雷を何発当てられても無傷で動いた巨艦。武蔵の装甲、伊達ではないぜ。
- 紀伊
- 大和や武蔵の後継として建造するはずが、結局作らずじまいで戦争終了。
- ヤマト
- 連合艦隊から転じて宇宙艦隊へ転用。波動砲で吹っ飛ばす。
- ヤマモト
- あまり詳しくは分からない戦艦。パイロットはロリ。
- ヒラヌマ
- アメリカ軍が撃沈したとされる謎の戦艦。
アメリカ編集
- オクラホマ
- 初めて転覆した米海軍の戦艦。
- ユタ
- 俗に言う標的艦。
- ニューメキシコ
- あまり分かってない戦艦。
- テキサス
- 真珠湾攻撃の時にありそうな旧式戦艦群のなかでアリゾナとは違い浮いて現存する唯一の戦艦。
- テネシー
- よく、教科書に載ってる戦艦その1。
- ウェストヴァージニア
- 教科書に載ってる戦艦その2。
- ネバダ
- 真珠湾攻撃で被害を受けても稼働した戦艦。
- ペンシルベニア
- ドックで修理中に爆撃された可哀想な米戦艦。
- アーカンソー
- 米戦艦である。戦後、長門と共に原爆実験にされる。
- カリフォルニア
- 真珠湾攻撃の負け組で一番端にいた米戦艦。
- メリーランド
- オクラホマと共に攻撃された米戦艦。
- アリゾナ
- 現存する戦艦。といっても、真珠湾攻撃で着底した後、現在に至るまで放置プレイを受けているだけだが。
- 23世紀において再就役するが、今度はボラー連邦の攻撃で着底、放置プレイに…。
- ノースカロライナ
- 現存する戦艦。よく魚雷にあたる。
- ワシントン
- 調理場のパン焼き場の配置が悪いと言う欠陥を持った戦艦。
- サウスダコタ
- 大和に匹敵したという巨大米戦艦。日米戦艦同士の殴り合いを霧島と演じる。
- 本来1対2の嬲り殺しの予定が格下の霧島に散々マイクチェックで痛めつけられた挙句、ワシントンにおいしいところを取られ、霧島沈没後に味方同士でさらに延長戦をすることとなる。後に3-wayマッチだったことが判明。
- ウィスコンシン
- 米戦艦。どちらかと言えば地味。
- アイオワ
- 軍艦ランキング第1位。現存する米戦艦。戦艦の決定版であるアイオワ級は、足の速さは空母並だが全力で航行すると主砲が撃てないおちゃめさん。
- ミズーリ
- 降伏式典に参加した米戦艦。
- ケンタッキー
- アイオワ級5番艦。ただし戦艦ではなく給糧艦として竣工し、兵士達にフライドチキンをふるまった。
- モンタナ
- 大和型に匹敵する戦艦であったが、アイオワ級や不足した空母建造が優先されたため、建造されなかった可哀想な子。この戦艦のためにパナマ運河を拡張、もしくは新たな運河を作る予定だったと言うからマジ美国。
イギリス編集
- ドレッドノート
- 当時の世界に衝撃を与えた、画期的戦艦。この艦が登場した事によって、それまでに建造された世界中の全ての戦艦が、役立たずの旧式艦となってしまった。…当のイギリスを含めて。というか、イギリスが役立たずの戦艦を世界で一番大量に所有する国になってしまった。
- フューリアス
- 主砲の大きさ、長さは戦艦級。速さ、排水量は巡洋戦艦級。防御力は軽巡洋艦級と言う意味不明な船である。一応、大型軽巡洋艦と言うジャンルである。結局使い物にならず、のちに空母に改装される。
- フッド
- ビスマルクに吹っ飛ばされた巡洋戦艦。
- ヴァンガード
- イギリス海軍最後の戦艦。しかし完成を急ぎすぎたことと、安値でつくろうとした結果、主砲は、前々々級と同じ主砲の38cm砲となった。これだけ完成を急いだのに、結局竣工したのは第二次世界大戦後の1946年で結局何もしていない。唯一した仕事は、1947年にエリザベス2世夫妻がアフリカに訪問した際にそのお召し艦になったぐらいでイギリス最後の戦艦にしては少し、不幸な戦艦である。
ロシア/ソ連編集
- ボロジノ
- ロシア海軍の主力でありバルチック艦隊の新造艦。タンプルホーム状の船体が特徴。
- オリョール
- 対馬海戦で捕獲されたロシア海軍の戦艦。
- クニャージ・スヴォーロフ
- バルチック艦隊の旗艦。完工しないで出港したので不具合有り。
- オスラビヤ
- バルチック艦隊の戦艦。対馬海戦で戦没。
- インペラトール・アレクサンドル3世
- 長い名前を持つロシア海軍の戦艦。対馬海戦で戦没。
- ポチョムキン
- 映画にもなった叛乱を起こす戦艦。
- マラート
- ガングート級戦艦。12インチ砲12門搭載の、なかなかの重武装。ハンス・ウルリッヒ・ルーデルにより呆気なく撃沈されるが、これは相手が悪かっただけであり、むしろルーデルと戦う機会を得たのは本艦にとって名誉の戦歴である事は、言うまでもない。
- キーロフ
- 現代でもブイブイ言わせているミサイル戦艦
ドイツ編集
- カイザー(皇帝)級/ケーニヒ(王)級
- カイザーよりもケーニヒのほうが新型なので、皇帝よりも王のほうが強いという意味不明状態。
- シャルンホルスト級
- クソまじめな辞典で、戦艦にするか巡洋戦艦にするかで激しい論争となった。
- 艦これでスルーされてるのは納得いかねえ!早よ出せ!
- ビスマルク …軍艦ランキング第7位
- イギリス海軍のフッドを吹っ飛ばしたドイツ海軍の超弩級戦艦。日本で言う長門。いいのよ、もっと褒めても。
- ティルピッツ
- 日本で言う、陸奥。ドイツ海軍の主力艦。残念ながら米戦艦とは鉢合わせにならなかった。
- ヴォルケンクラッツァー
- 四国を真っ二つにした戦艦。物によっては時空間転移もできる優れものだが対潜兵器を積んでいないので乱獲される羽目に。究極超兵器(笑)。
- シュレスヴィヒ・ホルシュタイン
- ドイツ海軍の前弩級戦艦。日本で言う三笠。第二次大戦の頃には時代遅れの粗大ゴミである。とはいえ、ボーランドに艦砲射撃をして、第二次世界大戦を始めた戦艦である。
- 第一次世界大戦終了後、旧式艦であるという理由でシュレジェンとハノーファーと共に保持を許されたヘッポコ戦艦。
- 超弩級戦艦に遭遇したら即死なので第二次大戦中は基本的に軍港に引き篭もっていた。ハノーファーは寿命で機関が故障したので外洋に出る事無く一度たりとも外出する事は無かった。